2023年1月18日礼拝
[2023-01-18]
2023年1月18日 チャペルメッセージ 聖書:コリントの信徒への手紙二4章16~18節
チャプレン 崔 大凡
新しい年(2023年)が始まって18日目の今日を迎えました。こう数えてみると、私たちはいつも「時間が過ぎるのは早い」と感じがちです。時間は、一度も、一瞬たりとも止まることなく過ぎて行くからです。
このように時間を数え、区切る意味は何でしょう。もちろん時間の経過を正確に把握し、記録するという意味があると思いますが、私は心的に、私たちが「新しく生きるために」、時間を数えるのではないかと思います。新しい一日が来たから新しい心を持って生きる自分、新しい年になったからそれまとはまた違う、新しい自分になろう…。そう生きるために私たちの時間を新しく呼ぶのではないかと。
きっと新しく生きた方がもっと生き生きとした良い生き方となりますし、また世の中も時間と共に変化していく中で、私たちは新しくならなければならないからです。
では新しく生きるためにはどうすべきか…。私たちはそれぞれ自分の命と自分の人生を持って生きていく者なので、こうすべきだと指定するように、制限するかのように教えられるのは私はあまり好きではありませんが、今日は一つの詩を紹介したいと思います。
皆さんに、新しく生きること、希望を持って生きることへの示唆になることを願って紹介いたします。
ある人々は、明日がないように生きなさいと言います。
しかし、私はそうしません。
私は明日を待ち、永遠に生きられるように考え、行います。
それで私の希望は高まり、
今日重ねていく小さな努力がもっと大切なものになるからです。
ある人々は、若さは再び帰ってこないと言います。
しかし、私はそう思いません。
私の若さは再び来なくても、
私の心の若さは私の蒼い思いの中にいつまでも保つことができるからです。
ある人々は、人生は一時が重要だと言います。
しかし、私はそうは思いません。
人生の一時を通して見る私より、
一生涯を通して見る私がもっと貴いからです。
ある人々は、果物を早く取って、早く熟させて食べようと言います。
しかし、私はそうしません。
私は果物をおいしく熟させる秋の日差しが用意されていることを信じるからです。
ある人々は止まらず、休まらず走って行けと言います。
しかし、私はそうしません。
生きていくそれぞれの瞬間の緊張は緩ませんが、
生活の自由を大切に、十分な休息をもって、活気ある生活をしたいからです。
ある人々はこのままが良いと言います。
しかし、私はそう言いません。
私の人生の中には、今よりもっと良いものがたくさんあると信じるからです。
ある人々は時間がないと言います。
しかし、私はそうは思いません。
私の心の中に確信がいっぱいなら、時間はいつでも十分にあるからです。
M.M.マゴ『あなたが成長する道』より
マーサーメリーマゴという人の誌。この方はシスターだと思います。『あなたが成長する道』という、日本に出版されている本に載っていた詩を翻訳しました。私が読んだ瞬間、これは素晴らしい示唆を与えられると感じた詩だったので紹介しました。
詩の中にでは、この世で名言のように語られている言葉に対して、「しかし、私は…」と繰り返し言っています。「その瞬間のために」、「目に見えるもののために」、「止まらず生きていけ」と教えるような言葉、考えに対して、詩人は「信じて生きること」、「永遠なものがあること」、「希望をもって生きる」ことの大切さを伝えていると思います。
この詩の最初の文面をもう一度読みます。
ある人々は、明日がないように行きなさい、そう言います。
しかし私はそうしません。
私は明日を待ち、永遠に生きられるように考え、行います。
そうすることで、私の希望は高まり、
今日重ねていく小さな努力がもっと大切なものになるからです。
2023年の18日目を生きる皆さんにおいて、今日1日がまた明日につながる良い1日、永遠の神様からの恵みに満ちた1日となることを祈り願います。