みことば

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5月24日学生スピーチ

チャプレン 崔 大凡

[2023-05-24]

こんにちは!児童教育コース3年です。今日このように皆様の前でお話しさせていただく機会が頂けたこと感謝いたします。今日は私が大学生活の中で大事にしていることや感じたことをお話ししたいと思います。

 

まずは大学生活を送るうえで大切にしていることについてお話ししたいと思います。

私は大学生活の中で大事にしていることが、2つあります。それは「何事にも挑戦してみること」と「何事も楽しむこと」です。「何事にも挑戦してみること」という目標は、新たに大学生活が始まるということで1番最初に決めた目標でした。高校生まではやってみたくても勇気を出せず諦めてしまったことがありました。しかし大学生活ではサークル活動をはじめバイトやイベントなど自分一人では挑戦しなかったことでも、一緒に挑戦する仲間たちと出会い共に挑戦している最中です。あの時挑戦しておけばよかったと後悔をしないために、頑張ろうと目標に定め行動しています。

「何事も楽しむ」ということについては、自分が少しでもやってみたい、楽しそうと感じることには色々挑戦したいと思い大切にしていることです。何が起きるか分からないのが人生だと思います。楽しく過ごしている時期もあれば、急転直下で悪い方向に進むときもあります。どのような状況下でも、自分の心が楽しそうだと感じることに挑戦し、一つ一つ問題を解決していけるようになりたいと思い目標にしています。

 

話が変わりますが、私は『キャンパーズ』というインカレサークルに入っています。県内の様々な大学から集まった人たちと、小学生を集めて毎月キャンプや野外活動を行います。夏休みの一大イベントである、参勤交代九州横断徒歩の旅豊後街道というものがあります。これは、大分県の鶴崎から熊本城までの約120キロの道のりを1週間かけて小中学生と歩いて帰ってくるいわゆる移動キャンプの旅です。今年も準備が始まり、関係各所への連絡や小学生の募集、保護者の皆様への連絡、当日の段取りなど学生全員で手分けして運営をします。私は今年、豊後街道で学生リーダーを全体的に取りまとめる役をすることになりました。大学が違うので時間を合わせて作業すること自体難しいことが多く、作業がうまく回らず、焦りや不安を感じることもあります。しかし一人一人ができることを少しずつ協力しながら、課題を一つ一つクリアしていくときにすごく達成感があり、みんなで協力し、工夫すればできないこと自体とても少ないと感じます。

 

ですがサークル活動を行う中で最初はやりたくて挑戦したはずなのに、楽しむ余裕がなくなり、楽しく感じない時期がありました。「なんでこんなことばっかり、自分ばっかり」などとネガティブな気持ちになることもありました。そんな時に支えてくれたのが、サークルの仲間やキャンプを楽しみにしてくれている子どもたちの存在です。「嫌だな、面倒だな」と感じることでも、仲間たちと共に取り組めば楽しくなっていき、一人では気が付くことができなかった新しい発見もあり、いつの間にか「嫌だな、面倒だな」感じていたことも乗り越えられているということが多々ありました。またキャンプを楽しみにしてくれる子どもたちの笑顔や、その子たちとの交流が力の源になっています。1週間という長いようで短い期間キャンプで寝食を共にし、同じ時間や大変なことを共有する人たちとはなかなか出会うことができないと思います。活動が終わった後「あの時はすごく大変だったけど楽しかったね」や「あの時諦めそうになったりもしたけど、なんとかなったね」「なんだかんだよかったよね」と笑い話になるような体験をみんなで共有できることに楽しさを感じるようになりました。いろいろな活動をする上で、嫌なことや面倒なことは多々ありますが仲間たちと協力しながら解決に向けて進んでいくことの大切さや楽しさを日々学んでいます。

 

最後に1番伝えたいことは何かと考えた時、1番最初に思い浮かんだのは『出会いは財産』ということです。私自身、浪人時代を経験したうえで今大学生になっています。本当は県外の大学に行きたいと思っていましたが、第一志望の大学には届かず最終的にはここ九州ルーテル学院大学に決まりました。でも浪人をしてこの大学に入学することがなければ出会うことのなかった人たちがたくさんいると思うと、どこに行っても出会いというものは大切だと感じます。

 

今日私が選んだ聖書箇所はコへレトの言葉49~10節『ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。倒れれば、ひとりがその友を助け起こす。倒れても起こしてくれる友のない人は不幸だ。』でした。

私は大学に入学して様々な人との出会いがありました。児童教育コースの友人や先生方、チャペル委員やハンドベルチームの仲間たち、先輩や後輩にも恵まれて、毎日楽しく過ごすことができています。また、大変なことを一緒に乗り越える仲間の存在も大きく、サークルや大学での仲間たち、色々なところから力や元気をもらいながら、様々なことに挑戦し、多くのことを経験できていることが幸せだと改めて感じます。またサークルや学校での繋がりだけでなく、プライベートでも遊びに行く先輩・後輩など年齢関係なく仲のいい仲間がいることで、大学生活をとても充実して過ごすことができています。

今日の聖書箇所のように様々な人との出会いの中で、共に挑戦し問題を解決するために苦労を重ねてくれる仲間たちと出会えました。私は浪人時代を過ごしましたが、その時期があったからこそ人との出会いという生涯の財産を手にすることができたのだと思います。

これからも出会いを大切にしながら、様々なことに挑戦していきたいと思います。

 

一言お祈りします。

神様、今日このように皆様の前でお話しさせていただく機会が頂けたこと感謝いたします。私はこの大学に入るまでに浪人生時代を過ごし、第一志望の大学に入ることは叶いませんでした。しかし、そのような時間を過ごしたからこそ様々なタイミングや場所で出会う人とのつながりが財産であると気が付くことができました。神様が隣で見守り支えてくださったお陰です。感謝いたします。今は共に難しいことにも立ち向かい、協力してくれるサークルや同じ夢を追いかける友人、チャペル委員会の仲間たちと出会うことができました。

これからも出会う人たちとのつながりを大切にしつつ何事にも楽しみながら挑戦する勇気をお与えください。どうか今この場にいる方チャペルに来ることができなかった方学院関係者が人との繋がりに気が付き労苦を分かち合うことができる仲間と出会えるようお導きください。また、様々な局面においても楽しみながら挑戦することができるよう近くで見守りお支えください。この祈りを主イエス・キリストの御名によって御前にお捧げします。アーメン