学生スピーチ
[2025-07-11]
「チャペル委員会の経験から得たもの」
【聖書の箇所】
箴言(しんげん)17章17節 「真の友は、どんな時にも愛を示す。苦難の時に頼れる兄弟である。」【讃美歌】
君は愛されるために生まれたみなさん、おはようございます。児童教育専攻3年です。現在、楽器奏者の代表を務めさせていただいています。みなさんの前でお話する機会をいただけたことに感謝すると同時に緊張もしていますが、最後まで聞いていただけると幸いです。
みなさんは、大学生のうちに挑戦したいことはありますか?ボランティア活動をしたい、自分の興味のある分野を追究したい、など様々ではないかと思います。私は、「これまでの経験を活かした活動をしたい」、「興味のある教育について学びたい」という2つがあります。この2つのことに挑戦しながら学んだこと、そして気づいたことをお話させていただきたいと思います。
その前に、私が楽器奏者部門に入ったきっかけについてお話させていただきます。楽器奏者部門に入る前の私は、自分の強みは何だろうと悩んでいました。友人を見ると「こんないいところがあるな」と友人と比較をして、今以上に自分に自信がありませんでした。その時に、楽器奏者設立のお話を聞き、小・中学校で所属した吹奏楽部の経験による自分の強みを活かせる活動ができるかもしれないと思いました。
チャペル委員会の活動を通して学んだことと気づいたことを2つお話ししたいと思います。学んだことは、誰かに頼ることの大切さです。今日、与えられた聖書に、「苦難の時に頼れる兄弟」とあります。兄弟と聞くと、同じ親から生まれた間柄を想像されるかもしれません。しかし、ここでの兄弟とは、尊敬する間柄も含まれており、皆さんの身近にいる友人一人一人でもあると思います。私たち一人一人は、苦難のときこそお互いに支え合い、助け合うために生まれてきた存在ではないでしょうか。大学生活の中で、時には逃げ出したいくらい辛い時があるかも知れません。その時にこの聖書を思い出して、支え合いながら乗り越えて欲しいと思います。
みなさんの中にも、誰かに頼ることに難しさを感じたことがある人はいませんか?これまでの私は、「誰かにお願いをしたらその人の負担が増えてしまい、迷惑をかけてしまう」とばかり考えていました。しかし、これまでの活動を通して助けてくれる人は必ずいるということ「誰かに頼ること」で抱えていた様々な悩みが消えていくことを実感しました。みなさんも周りにも、困ったときにあなたのことを助けてくれる人が必ずいるはずです。ですから、安心して何事も恐れずに、周りの人に頼ってみてください。そして、相談もしてみてください。誰かに相談することで、これまでの自分の考えを整理することや違う考えを聞いて「こんな考えもあるんだ」と思えるようになり、これまで自分が抱えていた悩みが楽になりました。この時に、これまで誰かに頼ることができずに抱えていた悩みを相談したり、頼ることの大切さを感じました。
讃美歌の「君は愛されるために生まれた」を皆さんも聞いたことがあるともいます。この賛美歌にある通り、私たち一人一人は愛されるために生まれてきました。自分のことを大切に愛するように、周りのことも大切にそして、愛することができる。そんな存在となり、相手を思いやれる輪を広げていきたいですね。
次に、気づいたことをお話したいと思います。気づいたことは、1つのことに向かってみんなで考えたり成し遂げたりすることが好きだということです。合奏では、良い演奏になるように表現や演奏の方法にアドバイスを出しながら作り上げていきます。児童教育専攻に所属し、2年生から各教科の教育法の講義を通して模擬授業を行ってきました。教師になりたいという同じ夢を持った仲間と模擬授業について考えたり、深め合う時間が好きです。その中で、教師も児童と一緒に課題を見つけ、解決策を考えていくという、まさにみんなで1つの曲を作りあげる過程と児童の課題解決に向けた活動に共通点があるのではないかと思いました。この時に、私は、1つのことに向かってみんなで考えたり成し遂げたりすることが好きだということに気づきました。
先日、熊本市の大学3年生チャレンジ選考試験を受けました、これまでは先輩が受けていて自分にはまだ遠いことだと思っていましたが、時間の経過の速さを感じました。私も残り約1年半の時間で「これもしておけばよかった」と後悔することがないように様々な分野のことに挑戦したり、自分の興味のあることを深めていきたいです。みなさんに初めにお尋ねした挑戦したいことについて、ぜひ様々なことに挑戦しながら新しい自分に気づき、大切にしていきたいことを見つけて欲しいと思います。
以上で話を終わります。ご清聴ありがとうございました。